えりあし・もみあげ部位


  髪を短くしてから突如としてあらわれた、えりあし・もみあげ部位の話を…。
  ショートヘア、にするに至ってはなんの迷いもなく、とはいえ意気込みもなく、緊張もせずにただぼんやりと短くしようかなあと思ったままに、気が付いたらもう美容室の椅子に座り、髪を切られていた。ただひとつ気がかりだったのは、えりあしがどうなるのかということだけであった。ショートボブまではしたことがあったけれど、それより上に切るに至らなかったのはえりあしのイメージが今ひとつ湧かなかったからで、ましてや私の後ろ髪は直毛すぎる直毛なので、この直毛、重みのない短い毛になったら一体どうなるのかと思っていた。そうしてあらわれた、えりあし・ついでにもみあげの部位。なるほど、危惧した通りである。はじめまして君たちよ〜!と爽やかな挨拶で出迎えたいところだけど、人生で初めてのそれはなかなかこっぱずかしいものでありました。
  ショートヘアの潔さの正体たるや、こういうことでありましたか…と思わず頷いたのは、とにかく隠せない、誤魔化せない、無防備な、この耳!この首!あと輪郭!そこで所在なさげに生えている、というか生え残らされている、いえ、素敵にカットしていただいた、えりあしさん、もみあげさん。そこにいるのは想像していた具合とは程遠いそれらだったのだ。。そもそもぼんやりした頭で、ボケボケと切りに行ったのだから、こんなふうにしたいショートヘアの理想というのはハナからなかったわけだけど、それでもやっぱり無計画過ぎるのは美容師さんを困らせてしまうだろうし、三枚くらいは画像を検索して大体のイメージを統一させておいたけれど、そのうち二枚は外国人の画像、一枚はハーフのモデルさんの。 そのえりあしのなんと柔らかく、軽やかに首筋に寄り添うことだろう。自分の髪の生え際の、あまりの主張の強さに驚くこととなった。
  これ、箒、タワシ、、あれ、、あの生え際はどこ。。。
  それからというもの、とにかく気になる、人のえりあしが。電車に乗ったらもう、ショートヘアの、男女問わずでえりあしばかりを見てしまう日々が始まった。aikoさんのえりあし聴いて気持ちを高め(これマジです)、来る日も来る日もえりあしをみている。うちに帰ればありとあらゆる角度からえりあしを眺める。実にいろんな、えりあしがあるんである。
  今のところ、髪に塗るやつで短い毛をモミモミして、なんとかおとなしく寝てくれ、という塩梅で乗り超えているけども、そうこうしてるうちに段々自分のえりあし・もみあげ部位も、そんなに悪くないかもしれないという気がしてきた。
  気になるのは自分だけ、なのだよねという究極も然り。

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